猫作家のつれづれ日記。 ただいま二歳の娘の育児に奮闘中。とにかく腰が痛い。
2017年11月10日 (金) | 編集 |
コウノドリ4話も見ごたえありました。

今回は帝王切開にも関するお話。
ドラマ内でよく言っている「カイザー」というのは帝王切開のこと。
母体もしくは胎児に何かしら危険な状態、
産道を通して産む経膣分娩(あえてこう呼びます)
が困難である場合に行われる出産方法です。
かといって帝王切開はラクじゃないです。
麻酔はしますがお腹切るわけですから、術後の処置や後陣痛、傷の痛みもあります。
本当にラクじゃないんです。これが前提のお話です。

今回はトーラック(帝王切開後の経膣分娩)を希望する妊婦の蓮(安めぐみ)が中心人物。
長女の育児に疲労している模様。
何歳かはわからないけども、まだまだママに甘えたいしわがままを言う年頃です。
二人目妊娠中の蓮はイライラが募ります。
「長女の育児がうまくいかない、愛情不足なのは帝王切開だったからでは」
思い詰めてしまいます。
そして妊娠出産、育児に興味なしの旦那。忙しい朝でも全く何もしません。
たぶん育児や家事にも積極的に参加していない様子。

issun-1.png

(※ちなみに役者さんはauの一寸法師の方です)

予告だけではなぜトーラックにこだわるのかがわかりませんでしたが
この蓮の日常を見ているとピンときました。
蓮はずっとワンオペ育児状態なのだと思います。

出産方法について旦那と相談しようとしても興味ない旦那。
挙句の果てに「好きにしていいよ」とのたまう。
命に関わるんだぞ、出産は。
陣痛始まったら上の子はどうするとか
家事はどうするかとかもあるのに全く興味のない旦那。
ああーイライラする!

今まで煮詰まってきた不満や不安が「帝王切開だったから愛情不足」という
考えに傾倒していってしまったのではと思います。
なので「自然に産むのが出産!」とかそういう考えだけではないのです。
ドラマでは描かれてないけども帝王切開について嫌な事を言われたり等
こまごまとしたことがあったのかもしれません。

…なんだかんだあって協力体制を整えてトーラックに臨むことができる事になった蓮。
四宮先生(星野源)のリスク回避の事や人手不足について言及したり、
サクラ(綾野剛)の言う、なるべく妊婦さんの希望に寄り添いたいという気持ちも
どちらも正論。ただ共通するのは「母子ともに無事である事」

1stシーズンの四宮先生だったら「さっさ切っちゃえよ」とか言いそうな感じでしたが
今シーズンではかなり歩み寄っています。
研修医にもさりげなく妊婦自身による出産方法の選択と尊重する事について
諭すあたり、一皮剥けたんだなと思います。


NICUでは急変したベビーの両親(パーマ大佐と木下優樹菜)が旅行に行っていたという事で
良い気持ちがせず、もやもやする白川先生(坂口健次郎)
やってきた両親に一言ズバッと言います。
でもただ責めるわけではなく、家族としての繋がりをもっと大事にして欲しいという
白川先生の気持ちが痛いほど伝わりました。

(木下優樹菜さんはいわゆるVBAC(Vバック)を経験しています。
なのでこの回にゲスト出演したのだと思います)

トーラック…帝王切開後、次の子を自然分娩で産みたいという人のこと
ブイバック…帝王切開後、次の子を自然分娩で産んだ人のこと

※つまりトーラックは挑戦(希望)の段階で、ブイバックは成功した場合のことを言います。

NICUが出てくるといつも思い出すのですが、娘も一週間ほど入院していました。
そりゃもう心配で毎日旦那と会いに行って、絞った母乳を持っていって
ずっと一緒にいました。
自宅ではいつ連絡が来てもいいように携帯もずっと持ってた。
なのでこの夫婦が旅行に行ってるというのも、ちょっとなあと思いつつ。
かといってずっと付き添うのもとても大変だとも思います。

ちなみに私の娘の退院前日には先生から
「今日は夫婦で二人きりの最後の日です。
どこか食べに行ったりしてリフレッシュしてくださいね。
しばらくは出かけられませんから」と。
なので近所のラーメン屋さんへ夫婦で食べに行って
「いつか家族三人で食べに来ようね」と話したのを覚えています。

…息抜きももちろん大事です。そして子供の事も考えているかどうか
それがもっとも重要だなと思いました。

さて蓮の旦那は飲み会があるからご飯いらないとか言いつつ
相変わらず何もしません。
そして蓮が産気づいてしまいます。
あわてて長女も連れて急いで病院に向かう夫婦。
出迎える小松さん(吉田羊)

そこで蓮の旦那はあろうことかこんな事言っちゃいます↓
------------------------------------------------------------------
旦那「お産いつ頃おわりますかね?」
吉田羊「は?」
旦那「あ。もし出産終わる時間わかってるならこれから屋形船…」
吉田羊「屋形船?」
吉田羊「屋形船?」
-------------------------------------------------------------------
kounodori4a.jpg
※似てなくてすいません。もっと吉田羊さんはお綺麗です。
二度言うとこがよかったです。呆れきった顔での二度見もよかった(笑)
というか屋形船乗っててもし、奥さんに何かあったらどうするのか、長女の世話もどうするの?
お椀で川岸まで戻ってくるつもりなのかっ!?

「よく言った小松さん、いいぞもっとやれ!」
と思ったのは私だけではないはずです。
もう…屋形船旦那、あなたには
「第二のインティライミ」という名をあげますorz


陣痛に苦しむ蓮の隣に居るものの、何をしたらいいかわからずオロオロする屋形船旦那。
小松さんに言われてやっと汗を拭く。
でも汗ばかり拭くなと蓮に怒られる屋形船旦那。
長女が「トイレ」と言ってもオロオロするばかり。

そして時間が経っても陣痛は激しいまま、なかなか子宮口が開かず苦しむ蓮。
サクラが帝王切開を提案するも
「絶対に下から産むの、産んでいい母親になるの!」と言い張る蓮。
そしてついに長女は泣き出してしまいます。
「ママは頑張ってるよ!」と。
旦那も「もうよく頑張ったよ」と。
それを聞いてやっと蓮は帝王切開を承諾します。
屋形船旦那は泣いてました。
出産に初めて立ち会ったことでやっと自覚できたのかもしれません。
こんなに出産は大変なのだと身をもって知る事ができたのでしょうね。

帝王切開のときにもサクラは蓮に
「どう産むかではなく、どう思って産んだかですよ」と優しく諭します。
無事に生まれた赤ちゃん、満足そうに微笑む蓮。
最後まで妊婦の心に寄り添うペルソナチームに拍手です。

一方では研修医のジュニア君に前立ち(赤ちゃんを取り出す役目)をさせたサクラ。
これを経験した事でジュニア君は産科医に対して今までと違う感情を持ちます。
大きな声で嬉しそうに「おめでとうございます!」と繰り返すジュニア君。

そしてサクラはジュニア君に「昔、同じようにジュニアって言われてたやつがいて
実家が産婦人科だけど産科医にはならないって言ってたんだよね」と。
それは…
kounodori4b.jpg
しのりんでしたね。やっぱりそうでしたか(笑)
なってるじゃん、産科医に。

そして君ら仲良しかっ(笑)
「ふっ…」と笑う四宮先生よかったです。
だから今までのあれは四宮先生なりのジャニア君への愛の鞭だったわけですね。
その事情をわかりつつ見てたサクラも微笑ましかったに違いない。

そして例の美人な方は四宮先生とサクラの元後輩だったのね。
そこでも産科医として女性として母親としての悩みを垣間見ることできました。
新生児科の今橋先生も人手不足解消に奔走してるけど、上の娘さんの表情がただただ切なかったです。

今回の話もいろいろ考えさせられるお話でした。
思うのは「きちんと誰かに認められたい」という切なる願いでしょうか。
産後うつの話でもそうでしたが
育児って誰かに褒められる事が少ないし、かといって確実な基準がないし
不安なことがすごく多いです。
そういう時に「いつも頑張っているね。ありがとう」って言ってくれる人がいたら
心の持ちようはかなり違います。家族お互いがこういう気持ちを持てたら良いと思います。
※もちろん言うだけじゃなくてきちんとお互いが育児をするのは前提ですよ~。

最後の一言…「お前を屋形船にしてやろうかっ!!!!」
(↑ツイッター上で一番ときめいた一言です)



今回のお話も帝王切開やら、自然分娩や普通分娩という言葉がいっぱいだったのですが
たぶん「自然」「普通」という呼び方が母親達を追い詰めているんじゃないかとも思ったり。
「経膣分娩」という言葉もちゃんとありますけども…

「自然じゃないから普通じゃないからだめなのでは」と決め付けられたりするのは
本当に傷つくことですので、どうか理解していただけたらと切に願います。
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